恋愛上等!~不良な彼氏~
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「私、リンゴジュースがいいな♪」
学校帰りの今、由奈と飲食店にいる。
そしてメニューを見ながら、飲み物を決めてるんだけど…
可愛いーッ!
リンゴジュース頼むところが、女の子らしくて可愛い!
…これが、女子高生。
でも、私…
緑茶頼んじゃったァア!
女子高生じゃねーッ!!
由奈がなかなか決めないから、私はさっさと注文しちゃったけど。
私は婆ちゃんかッ!!
…もっと考えるんだった。
オレンジジュースとか紅茶とかにすれば良かった。
何で緑茶にしたんだ私!
いやぁ、緑茶はなんだか気持ちがホッとするから…
って、お前は婆ちゃんかよッ!
…まぁ一人漫才は置いといて。
そろそろ本題に入ろうじゃないの。
「由奈、私…」
「水島君のこと?」
話そうとしたら由奈が私の言葉を遮った。
つーか、えーっ!?いきなり?
何で分かんの?
私、一言も奏斗の話してないよね?
呼びかけただけですけど。
「そのくらい分かるよ」
ニコッと由奈は笑って言った。
…すげー…!
私、由奈に相談するの不安って思ったけど取り消す。
チョー期待する!
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