恋愛上等!~不良な彼氏~
「ちょっと秋哉!」
秋哉は私の手を引きながら階段を上がっている。
ったく、どこに行く気だよ!
─バンッ
階段を上がりきって秋哉は目の前にあるドアを勢いよく開けた。
「かなりん!」
ドアを開けた瞬間、私の手を離し奥に走っていった。
何なの?
私も秋哉を追って屋上に出ると、そこには奏斗が座っていた。
…あれ、学校来てたんだ。
私も奏斗のとこに行って奏斗を見た。
ン!!!!
「おまっ、どうしたの?その顔」
奏斗の顔を見てビックリした。
だって顔が傷でいっぱい。
一体どんな喧嘩したらそんな顔になるんだってくらい酷い。
「だ、大丈夫か…?」
「…あぁ」
…大丈夫じゃなさそー…。
「何があったんだよ」
私はその場に座り、傷を触っている奏斗に聞いた。
「…別に?喧嘩?」
うん。喧嘩したっていうのは見れば分かりますよ。
つーか何故に疑問系?
けど、奏斗って喧嘩してもあんまり怪我しないだろ?
なのに今回は傷が多いし。
ただ、の喧嘩じゃないくらい私にだって分かる。
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