恋愛上等!~不良な彼氏~


────────…



ふへぇ…。今日も終わった…。






「小夏!一緒に帰ろ!」



さっさと帰る支度をしていた私に律が近付いてきた。


途端、クラスのみんながコッチを見た。


…驚きの目で見られてるんだけど。




律もどうやら同じクラスらしい。


こんな奴初めて見たぞ?


…まぁいい。奏斗と同じあまり学校に来ない奴だというのは分かった。


そして奏斗の友達っていうのも分かった。




奏斗…、もう一人友達がいたんだな。良かったな。
(秋哉だけかと思っていた)




クラスのみんなは律と私が話しているのに驚いてるんだと思う。


そりゃあそうだよね。


だって私が転校してきてから律はクラスに姿を見せていないんだから。


そんな奴と私が普通に話してたら驚くでしょ。




私はみんなの視線を無視して律に顔を向けた。



「一人で帰れねーの?」



「小夏と一緒に帰りてーの」



律はそう言ってニコッと笑った。




…今のときめきポイントだったりする?


ちょっとドキッてなりそうだった。








「…別にいいけど」



「やった!じゃあ帰ろッ!」



そう言って私の手を掴んで教室を出た。




…みんなの視線が気になるッ!


めっちゃ見られてんだけど!



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