Cherry



屋上は誰も いなくて思ったより



太陽がポカポカあたたかい




屋上のフェンスを背もたれにしてアッキーと並んで座ってお弁当を食べる



「いいなぁ」


私は箸をくわえたまま呟く



「何が?」




「アッキーが」




「なんでよ」




「だって、かわいいし おっぱい大きいし彼氏いるし」




「はぁ~?バカじゃん南。っていうか、今年も南のみーくんは逆チョコくれた?」




「……くれたよ」




「で?」




「プレゼントくれたら、さっさと彼女んトコ行っちゃった」




「……ふ~ん。でもさ、みーくんって めちゃくちゃ流行先取りじゃね?子供の頃から毎年くれるんでしょ?」



流行さきどりねぇ




「まぁ、そうだけど」




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