Cherry




「……き、……ゆき……松雪っっ」



ハッ


「はい?」


顔を上げると


古文の田所先生が目の前にいる



………また、ぼんやりしてた………



「目ぇ開けたまま寝るな松雪っ。それと、お前はそんなに数学が好きか?」



「え?」



トントン

人差し指で田所先生が私の机を叩く



見ると数学の教科書とノート……



「す…すみません…」



私が謝るとクラス中から失笑がおこる



はぁ………


昼休み
教室でアッキーと白崎とお昼ご飯を食べる



何食べても美味しくない…



「南、少ししっかりしなよ。」



アッキーが心配そうに言う



白崎も心配そうに私を見てる



「うん。そうだね。大丈夫。うん……大丈夫だよ」



よく考えれば
私の人生(まだ、たった16年だけど)
いつだって、みーくんがいた



私って情けないくらい


みーくん100%で出来てたから


みーくんと連絡取らない



それだけで
こんなにダメ人間になる…



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