Cherry
みーくんと連絡取らないで半月
あと少しで夏休み
そんな日の朝
部屋で学校へ行く支度をしてると
「南~っお友達だよ~っ」
階下からお母さんの声が聞こえた
友達?
階下に降りると
「おはよう南~」
「白崎っ」
白崎が玄関で手をふる
「んも~南ったら。彼氏でしょう?お母さん知らなかったわ」
お母さんがニヤニヤして私の肩を叩く
「ええっ違う」
私は手をブンブンふる
「照れない照れない。はい、いってらっしゃい」
お母さんは すっかり誤解してる
私は白崎の3歩後ろをとぼとぼ歩く
「何で迎えに来たの?」
そう聞くと
「1人でいるより2人が楽しいべ」
そう言った
多分、私が元気ないから心配したのかな
「おい、南っバス時間ヤバいっ走るぞ」
私の手首をつかんで走り出す
私の心は相変わらずからっぽだけど
白崎の優しさは少しぐっと胸にきた