Cherry
PM7:35
白崎と学校帰りゲーセンで遊んだりした帰り道
白崎はちゃんと家まで送ってくれる
「あと3日で夏休みだな」
「………」
「…南?」
急に立ち止まった私に
白崎が振り返る
「…もう、いいから」
私は そう切り出した
「いいって何が?」
白崎は私が言いたい事わかってる。そんな表情してる
「私が元気ないから一緒にいてくれたんでしょ?でも、もう大丈夫だから」
私は白崎といるのが
日に日に苦しくなってた
だって白崎がいくら いいヤツでも私はみーくんが好きなんだもん
みーくんと会えなくてツラいからって
白崎に甘えるのは苦しい
「別に。オレは南とあそびたかっただけだよ」
「…でも」
私がうつむいてると
「何も見返りなんて求めてねぇよ」
あまりにも
きっぱりした白崎の答えに
私は何も言えない
「…じゃ、ここから1人で帰れるだろ。また明日」
家まであと50mくらいのトコロで
白崎は帰って行った