Cherry
みーくんの手のひらが
私の頬に触れて
「ずっと姫が好きだった」
夢みたいだ
嬉しくて
みーくんに抱きついた
みーくんは優しく抱きしめてくれる
でも……
「本当に私の事好き?」
「好きだよ」
みーくんは低い甘い声で答える
「私に手を出しちゃったから責任とる…みたいな事じゃないの?」
私がおそるおそる聞くと
「姫ってそんなに疑り深かったか?」
「だって、いつも彼女いたじゃん。私の事好きなら何で他に彼女作ってたの~?」
顔を上げてみーくんを見る
「や…それは、いろいろオレにだって事情が……」
みーくんはバツの悪そうな表情
「事情?」
「ま、姫はわからなくて いいよ」
誤魔化すように
優しく私の髪をなでる