Cherry
「オレが姫と留守番しようか」
つい言ってしまった
頑張ってたバレーボールだから
試合に出してやりたいし
だけど
おばさんは目を丸くしてオレを見て
おじさんは荷物を詰めてた手が止まった
それを見て
オレはしまった…と思った
そうだよな
姫ももう5年生
男と一晩2人きりは
まずい よな
自分の言動が軽率だった
そう後悔した時
「いいのっ?」
おばさんがオレの手を両手で握りしめて
喜んでる
「あ…もちろん。任せてよ」
ハハハと笑う
オレって
めちゃくちゃ信用されてる……
おじさんもニコニコして
また荷物を詰めてた