Cherry
大丈夫かな……
少し不安だったけど
まさか
一緒に寝るわけには
いかない
オレはリビングの電気を消して
和室で寝た
ザザ――――っ
雨はだんだん激しく
風も強く
そのうち
雷も鳴り出した
トントン
戸をたたく音がして
開けると
姫が立っていた
「……どうした?」
「怖い……」
姫はうつむいて言った
やっぱりか……
その時
ピカッ
雷が光って
ドドドドーッ
すごい音がした
「ひゃあ」
姫はオレに抱きつく
「怖いって言ってもオレは天気を変えてやれないからなぁ」
オレが困って言うと
「一緒に寝よう」
姫がそう言った