Cherry


そぅっと
姫のベッドに入る



姫に腕をまわすと



姫はぴったりくっついて



「腕枕って気持ちいいね」



かわいい顔で笑う



サラサラの姫の髪が

オレの唇に触れて


シャンプーのいい香りがした



部屋の中が光って


雷の音が響いた



だけど姫はもう怖がらない



「怖くないの?」


オレが聞くと



「みーくんが居れば、何も怖くない」



落ちついた声で
姫が答える



さっきまで
DVD観て怖がってたクセに……


「みーくん、ずっと一緒にいてね」



ドキッ



「あ…、ああ」


なんで
いちいち胸が……
ギュッてなるんだ



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