Cherry
教室に戻ると私の席に
サルが短い足を 組んで座ってる
あ
違った
隣のクラスの
白崎 圭(シロサキケイ)だ
「どこ行ってた、南」
「つーか、どけ」
「南~、昨日 忘れただろ?」
「何が?」
「オレにバレンタインチョコ」
「はぁ?」
「ホレ、今もらってやるよ」
白崎は手を、出して催促してる
パァンっ
私はその手をおもいっきり
ひっぱたく
「ってぇなっ。何しやがる」
「アンタこそ、さっさと どいてよっ」
「マジでチョコないの~?」
白崎は
大げさに うなだれた