Cherry



緊張して身体に力が入る私に



みーくんは何度も



「大丈夫だよ。力ぬいて、オレに全部任せて……」



優しく安心させてくれる



裸はすごく恥ずかしかったし



自然と息が荒くなるし



必死で我慢しても
恥ずかしい声がもれちゃうし



肌と肌が触れ合う


今まで経験したことがない


初めての感覚に


途中からは
頭が真っ白になって


何も考えられなくなって



………だけど



みーくんが
ゆっくり私の中に入って



1つになれた時



ポタッ………


頬に温かい雫が落ちて



「……みーくん……?」



目を開けると、青い薄闇の中




みーくんの目に
涙が一粒、光りこぼれる




みーくんは
ゴシッて涙をぬぐって



「ごめん……カッコ悪いオレ………でも、すごい幸せで……」


みーくんは
恥ずかしそうに言った




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