Cherry



妊娠?



アッキーが?




「え……彼氏には言ったの?」



「……うん……すごい動揺してた。当たり前だけど」




アッキーは両手で顔を覆ってたから



表情はわからなかった



「……親には…?」


私が言うと



「……まだ。言えなくて」



……確かに、言えないよね……




「答えは決まってんだよね」



アッキーは小さな声で言った



「私たち……まだ高校生だし」




私は どうして いいのか わからない



ただベッドの横に立ち尽くして



ギュッ……て
拳を握りしめた



「アッキーは…それでいいの?」



震える声でアッキーは



「仕方ないじゃん……」



そう言った




ガラガラ……
保健室の戸が開いて


「あら。どうしたの?」



保健室の先生が戻ってきた



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