Cherry



アッキーは
そのまま早退した



私は
アッキーがいない
アッキーの席を見つめて




何もできない自分に………



ムカついた




次の日アッキーは学校を休んで



ケータイをかけても
アッキー出ないし



――大丈夫?――



なんて
マヌケなメールしか
送れなかった………



もちろん返信はなかった




その日の夜



自分の部屋にいると


「アキちゃんのお母さんから電話だよー」



階下から
お母さんが呼ぶ



アッキーのお母さん?



階下に下りて
電話に出ると



「南ちゃんアキ知らない?」



アッキーのお母さんの切迫した声



「アッキーどうかしたんですか?」



「……家に帰って来なくて……何かわかったら連絡してくれない?」



「わ…わかりました」




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