Cherry
小さく震える私の手を
みーくんが握りしめる
「大丈夫。見つかるよ」
「……うん」
みーくんの手は
安心をくれる
私も早くアッキーの手を
握りしめてあげたい
その時
アッキーからケータイが鳴った
「アッキー今どこ?」
「あ…南ごめん…私…」
震えるアッキーの声
「今すぐ行くから…アッキー」
アッキーは
家から少し離れた
河川敷にいた
バタンッ
車から降りて
アッキーの元に走る
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