Cherry
「私も一緒に行ってお願いする。アッキーの赤ちゃんを助けて下さいって」
アッキーは
ポロポロ涙をこぼして
私を見る
「南……」
「頑張ろう。わかってくれるまで」
私はアッキーの手を握って
アッキーの家まで
歩いた
だけど………
アッキーの家の前に
男の子が立ってた
「コウ……」
アッキーが呟く
「アキ……」
この人アッキーの彼氏だ
「心配した……」
コウくんは
そう言って
アッキーを抱きしめた
私はアッキーの手を放して
少し離れた
「コウ……私……」
アッキーが泣きながら言う
「ごめん。不安にさせた……オレ学校やめる……働く。それでお前の事、守るから……」
「コウ……」
「大変だけど2人で頑張ろう……」
私はゆっくり後ろに下がって
来た道を戻った
空を見ると
キレイな満月が
アッキーとコウくんを
優しく見守ってる