Cherry
私は
みーくんに
ぎゅうって抱きついて
「赤ちゃんかぁ…」
って呟いた
「高校生には大変な事だよな」
みーくんは
私の髪をなでた
「私としては…もう少し早くコウくんがアッキーを安心させてあげて欲しかったな」
私が少し不満そうに言うと
「う~ん。難しいなぁ。男も相当戸惑うし……」
そう
みーくんが言うから
「え~迷わず一緒に頑張ろうって思わないの?」
「男なんて意気地なしだぞ?」
みーくんが笑って言った
え~
なんか納得いかない
「……じゃあ私が妊娠したら戸惑うの?」
私が聞くと
みーくんは優しい声で
「すごい嬉しいよオレはね。………でも………」
「でも?」
「姫はまだ若いから、これから楽しい事がたくさんあるだろう?」
「楽しい事?」
「うん。大学行ったり、遊んだり……でも妊娠したら、そういう時間を奪う事になるから……少し申し訳なく思うよ」
みーくんは
笑顔だったけど
少し悲しそうにも見えた