Cherry
「嫌だよ。私…別れるなんて…」
本気なの?
別れるなんて……
早く…ウソだよって言って
「じゃあ、いいよ。ドアの鍵自体を変える」
そんな………
私は震える手で合鍵を出した
みーくんは
うつむいて受け取る
「タクシー呼んでやるから帰りな」
「待ってお願い別れるなんて言わないで……」
気がつけば
涙がボロボロこぼれてた
「ねぇ、私の事、嫌いになったの……?私はみーくんの事、愛してる……愛してるよ……」
みーくんは
顔をゆがませて
目には涙が浮かんでた
「みーくん…本当の事言ってよ……何があったの……?」
みーくんは
クルッと
私に背を向けて
「帰れ……それで…もう二度と………会わない……」
そう言ったけど
みーくんの肩が震えてた