Cherry
目を開けると
真っ白の天井
点滴がぶら下がって
私の横には
みーくん……
私の手を握って泣いてる
「姫」
「みーくん」
みーくん
会いたかったよ
みーくんの手だ
私の大好きな手……
私は涙が溢れた
「姫……」
私はみーくんの手を握って
ほおずりした
「みーくん…私達は兄妹なんだね…」
私は目を閉じて言った
「何言ってるの姫……違うよ…そんな訳ないだろう」
みーくんは
泣きながら否定する
「違うよ…姫…だから…忘れて、オレの事も全部……」
私わかったんだ
みーくんが必死に本当の事を隠した理由
そうやって1人で泣いて
私を守っていたんでしょう?
私が傷つかないように