Cherry


「こんにちは」



「アキちゃん…ありがとう来てくれたの」



「南は……?」



「もう1週間、部屋に閉じ籠って何も口にしないし……話しもしないの……」




ガチャ……


部屋のドアが開いて


「南…どうした?」

アッキーの声……



でも私は何も思わない



何も感じない



みーくんがいないなら



生きていたって仕方ない



「南…見て超音波写真だよ」



アッキーは私の肩を抱いて
写真を見せた



「少しだけど人らしくなったでしょう」


「…………」


何も感じない……


何も感じないよ……


「南が守ってくれた私の赤ちゃんだよ……」



あの時は


何も知らなかった


みーくんと


一生一緒にいようって言った



姫の事…一生離さないって



みーくんは言った……




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