Cherry


泣きじゃくる私に



「何で私が来たか南はわかる?」


アッキーが言う



「みーくんが私の家に来て頼んだんだよ」



みーくんが……?



「私の家に来て頭を下げて『南を助けてください』って自分は出来ないから私に頼んだんだよ……」


みーくんがアッキーに



「あんた、みーくんに死にたいって言える……?」



アッキーは私の肩をつかんで
私を見つめて言った


「みーくんは南が泣いてるって……今でも心配で心配で仕方ないんだよ!」



「みーくんが……」

アッキーは泣きながら



「みーくんだって南と同じように死ぬほどつらいのに……南の事頼むって…」



私も涙が止まらなかった



「あんた、いつまで泣いてんだ!みーくんの事を愛してるなら……強くなれ南っ……みーくんの為にっ…死にたいって言うな……」



そう言って


私達は抱きあって泣いた



声をあげて泣いた




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