Cherry
「シメはやっぱり観覧車だよね」
私が言うと
「……本当に乗るの?」
みーくんが心配そうに言う
「え~なんで?」
その意味がわからない私
「……いや。姫が乗りたいなら乗ろう」
「………?」
観覧車に乗って
向かい合って座る
2人きりのゴンドラ
高く上がるにつれ……
「どっどうしよう!私…高所恐怖症だった~」
「………やっぱり………」
みーくんが
少し あきれた ように言う
わわわわ~
怖いっどうしよう
「お……落ちないよね?ドア急に開いたりしないよね?」
怖くて
目をギュッと閉じてると
グラッ
ゴンドラが少し揺れた