Cherry
ベッドで
私に腕枕して
優しく髪をなでる
あと……2時間
「時間が……止まればいいのに」
みーくんが呟く
「うん……」
みーくんは私を見つめる
私もみーくんを見つめる
目に焼き付けて
これから1人で
生きていけるように
「みーくん…私…がんばるから」
「……うん」
「今までみーくんに守られて来たけど、頑張って自分の人生1人で歩いて行く」
「………うん」
「みーくんが私の心配しなくていいように」
「………うん」
「もう泣かないで前向いて生きる」
みーくんの目は
ガラス玉みたいに綺麗だった
「だけど、勉強して仕事して頑張って生きても……」
私はみーくんを真っ直ぐ見る
「恋が出来なくて……みーくんが忘れられなくて…独りぼっちだったら………」
泣かないで
泣いちゃダメ南
「その時……みーくんも独りぼっちだったら……」
泣き顔は見せちゃダメ……
「その時は…みーくんの事…………奪いに行ってもいいですか?」
「………姫………」
みーくんは
ぎゅうって私を抱きしめた