Cherry
みーくん!
そう呼びそうになったけど
「鈴木先生、お疲れ様です」
ペコリ
頭を下げる
だって
私は社会人だし
親しき仲にも礼儀あり……
見てみーくん!
私の成長ぶりを………
…………あれ?
なんで沈黙?
「?」
私は顔を上げると
「――――――――っ」
みーくんが
口を両手で抑えて
必死に笑いをこらえてる
「……え、なんで?」
私がそう言うと
「ハハハ…、だ、だって姫が『鈴木先生』って……『お疲れ様です』って…おもしろ過ぎっ」
小声でめちゃくちゃ笑うみーくん
ひっ…、ひどいよ~
みーくん!
「あ~おもしろかった。姫は休憩?」
「…うん」
みーくんは普通に話す
私はこんなにドキドキするのに
…まるで何もなかったみたいに
私を見てる