Cherry
自分の部屋の前
すぅ~~~~
はぁ~~~~
1つ大きく深呼吸してから
ガチャリ
ドアを開く
「勝手に、私の部屋に入るなっ」
可愛くないことを
大きな声で言った
みーくんは
ベッドに寝転がって
勝手に私の少女マンガを読んで
「最近の少女マンガって結構エロいな」
眉をしかめてるみーくん
私は一気に顔が熱くなる
「もうっ。勝手に読まないで」
バサッ
勢いよくみーくんから
マンガをひったくった。
みーくんは起き上がって
「はい。バレンタイン」
私に、チョコレートにしては でかい かわいくラッピングした、プレゼントを 差し出した。
「………」
私はドキドキして
素直に
ありがとうって言えなかった。
「何回か欲しい物メールで聞いたのに、姫は全然メール返してくれないから、オレが選んじゃったよ」
「ホントに、みーくんが選んだの?」
もしかしたら彼女に選ばせたんじゃ。
かわいくない思いが胸をよぎる