Cherry
私が少し後ろを向いた
その隙を狙って
川田さんの手が
ス―――ッと私のお尻に伸びる
もちろん
私も気がついてる
あ~あ。今日も触るのか……
そう 少しうんざりした
その時
グイッ
私は腕をつかまれて
引っ張られる
ボフッ……
私の顔が白衣の胸にぶつかる
いたた………
鼻が………
鼻をおさえて
顔をあげると
「川田さん、診察しますよ」
みーくんの
ひきつった笑顔
「鈴木先生?こちら、まだ終わってないですよ…」
西田さんが怪訝そうに聞く
「あ~……たまには奥の方のベッドから診察しようかな……ってハハハ……」
みーくんの苦しい言い訳
私を助けるために……
「松雪さん、もう下がっていいから」
みーくんは私にそう言った
「じゃ…失礼します」
そう言って
私は病室を出たけど
西田さんと伊東さんの目が
私をにらんでた