Cherry



「私ちゃんと してるもん!一人暮らしだって みーくんがいない間ちゃんと してたもん!」



「…姫」



「男の人と飲んだの今日が初めてだし。今までちゃんとお酒は遠慮してた!」



なんだか


自分でも



何を言いたいのかわからない




「みーくんの方が女の人に囲まれてデレデレしてた!」




「はぁ?いつオレが……」



「してるっ!」



「……姫まだ酔ってるな……」



あきれた ように言うみーくん



「違うよ……私が言いたいのは」



何が言いたいの?



私は……みーくんに……



「ろっ6年も1人で頑張ったもん……」


「………姫」



そうだよ



さみしかった


つらかった


でも
みーくんに心配かけないって



みーくんの事だけ想って




みーくんのために頑張った




頑張れば




もしかしたら



奇跡がおこるかもって




そう願って




頑張って



こうして また逢えたのに



―――心配かけるなよ



なんで
そんな事を言うの?




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