Cherry



「あら…鈴木先生は南ちゃんが好きなのね」



小宮さんが言う




「ええ?!」




私とみーくんの声がハモる





「だって鈴木先生、今、南ちゃんを大好きって目で見たわ」



かぁぁぁぁぁ~



私もみーくんも赤くなる



「違いますよ!」




私が否定すると




「あら鈴木先生の片想いなの?」




小宮さんがクスクス笑う




いえ。
どっちかと言うと私の片想いです




「明日でいいや。
そんな風に思っちゃダメよ」



小宮さんが呟く



「え?」



私が聞く




「私みたいにいつお迎えが来てもおかしくない……

そんな状態になって初めて気づく…」




「そんなお迎えだなんて…」



私が言う




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