Ｃｈｅｒｒｙ

「ううっ……えっ……く」




「いつまで泣いてるの!ほら早く綺麗にしてご家族にお返しするわよ」




小宮さんは息をひきとった




先輩と


小宮さんの身体を綺麗にして



ご家族にお返しする






小宮さんのいなくなった病室を掃除してたら





コンコン


ガラッ……



病室のドアが開いて



みーくんが来た




「姫。１人か？」




「……うっ……み゛～ぐん…」




まだ泣きべそをかく私に




「まだ泣いてたか……」




そう言って



ぎゅう……って

私を抱きしめた




「ううっ…えっ…く」



「姫は初めてだもんなぁ。患者さん亡くしたの」




みーくんは


私を優しくなでる




みーくんの腕の中は


安心して



ほっとするから




余計に泣けてきて




「うえっ……ううっ」




私は泣いた