Cherry
「オレも幸せだよ」
みーくんが優しく笑う
「生まれた時から姫を見てきたんだ
姫が大切で大好きで愛してる
姫はオレの全てだよ…
離れてた間もずっと想ってた
泣いてないか
困ってないか
風邪ひいてないか
苦しんでないか
ちゃんと元気で笑ってるか…
ずっと想ってたよ…」
みーくん………
だったら私たち……
「今こうしてオレの前で
元気に大人になった姫が
見られて安心した」
みーくんは優しい目で
私を見つめて話す
「だからオレはもう十分」
「………え?」
十分って……
「これ以上は望まないよ。
姫はまだ若い。
優しい誰かと出逢って、
大切にされて皆から祝福されて
結婚して……母親になる……
そんな幸せをつかみなさい」
みーくんは
真っ直ぐ
私の目を見てる