Cherry
あのね~~~
「私もう22なんだからね」
私がプイッて
そっぽ向くと
「仮免、何回落ちた?」
みーくんがイジワルを言う
「………5回」
私が小さな声で言うと
「ハハハ……やっぱり!姫に運転なんて似合わないもんな」
みーくんが大笑いする
「もう!ひどいよ!今は上手だもん」
あんまり
みーくんが笑うから
さっきまでの
気まずさが消える
「ごめん、ごめん。気をつけて運転しろよ」
みーくんは私の頭をなでた
「私…これから毎日みーくんに告るから」
「ええっ」
「みーくんが私を受けとめてくれるまで毎日告るから」
もう!こうなりゃ押して押して
押し倒すしかない
みーくんは困ったなぁって表情してる
「じゃあね……」
私はドアノブに手をかけて
振り向かずに聞いた
「みーくんは…それで明日死んでも後悔しない?」