Cherry



「ねぇ、本当に大丈夫だもん」



私が



みーくんを揺するけど




「今日はやめておくよ」



私を抱きしめて



みーくんは目を閉じる




あ~あ……



私のバカ………




みーくんの腕の中で



がっかり してると




「……姫」



みーくんが呟く




「なぁに?」




「一緒に暮らす前に一度帰ろうか」




………え?



帰るって?




「松雪の家に報告だけしようか」




……家に



でも…………




「待ってよ…お父さんだってお母さんだって私達が再会してる事知らないよ?」



私が起き上がって



みーくんを見て言う



そんな私を




みーくんも じっと見つめる





みーくんのその表情………



まさか………




「みーくん…知ってるの?」





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