Cherry
だって……
就職してから一度
――仕事は慣れた?――
そう
お母さんから連絡あったけど
みーくんの事なんて何も……
「ごめん、黙ってて」
みーくんも起きて
ベッドに向かい合って座る
「おばさんから一度オレに連絡があったんだ」
「……え?」
「姫とオレが同じ病院にいるって気がついて」
お母さん……
だって私には何も……
「それで『南に手を出さないで』って釘を刺された」
「いつの話?」
みーくんは少し考えて
「歓迎会の次の日」
……そんな……
「なんで教えてくれなかったの!」
みーくんはいつもそう
大事な事を私に隠すんだから
「ごめん、だって結構…ショックだったと言うか」
みーくんは苦笑いして
「おばさんが『翠は南を幸せに出来ない』って…結構きいた」
みーくん………
「母親にそんな事言われたら
姫も悲しいだろうなって思ったら姫には内緒にしたくて……」