Cherry
レストランを出て
この後どうしようか?
そんなコト
言いながら
歩いてた
ふと見た
ショーウィンドウに
映ってた私たち は
全然 カップルに見えない
身長差の せい も
ある かなぁ?
「みーくんは、身長何センチ?」
「ん~?178だよ」
25センチ差
もしも
私たちが
キスする時は
私が 思いっきり 背伸びして
みーくんが 思いっきり かがんで……
立ってするのは、疲れる だろうか?
「姫?」
ハッ
「な…何?」
ヤダ
すごい妄想してた
ヨダレたれて ないかな?
ていうか
欲求不満のヘンタイさん みたいっっ
「今朝おばさんに、姫の勉強見てくれって頼まれたんだよ」
「え~」
「だから、姫ん家、帰って勉強な」
お母さんっっ
余計なコトを~っっ
「ほら、帰ろう」
「ハイハイ」
カップルに見えない理由
もしかして
オーラだよっ、オーラ!
きっと みーくんから
保護者オーラが出てるんだ
駐車場に行くと
「車に気をつけろよ」
幼稚園児じゃないっつうの
「みーくんのバ~カ」
小さい声で言った
「何か言ったか?」
聞こえなかったか
「何でもないよ。ホラホラさっさと車、ドア開けて」
「ハイハイ、お姫さま」
私だって
すぐに大人の女になるんだから
かわいい なんて
気軽に言えないくらいの