Cherry



ポンポン



みーくんは私の頭をなでて



「じゃあね」



帰って行った




みーくんが
帰っちゃった部屋の中



ベッドに寝転がって



プレゼントを開ける


中には黒ネコのぬいぐるみ



「女子高生に、ぬいぐるみ…」



これはホントにみーくんが
選んだんだな。



「今夜から、一緒に寝ようね」



黒ネコにキスをした。





ベッドにはまだ
みーくんの ぬくもりが残ってて




胸がきゅ~~~~~ってなって



私をとても せつなくさせる



こんなにせつない気持ちなのに




階下から、
お母さんの大きな声




「南~。ごはん食べなさ~い」




ああっ、 もう~っ



「はぁ~い」



ベッドから起き上がって
スウェットに着替えて
部屋を出た





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