Cherry
「じゃ、点滴外して帰りますか」
「はい……」
恥ずかしくて
しばらく私
みーくんの顔見れないよ
帰りも みーくんは、私を抱っこしようとした。
「自分で歩けるよ。本当に身体楽になったし」
「いや、違うんだ」
「?」
「オレ、姫の靴持って来てない」
あ、そうか
「めちゃくちゃ心配で靴どころじゃなかったし」
いつも冷静なみーくんが
そんなに私を心配してくれた
こんなコト思ったら不謹慎だけど
具合悪くなって良かったかも
少しでも
みーくんの心の中を
私の心配で いっぱいに できたなら