Cherry
「ていうか」
白崎は初めて口を開く
「それって恋愛なの?」
「はぁ?」
「いつも一緒にいるカッコいいお兄さんが、優しけりゃ好きになるだろうけど」
けど?
「それって恋に恋してるってヤツだろ」
「違うよっ私は……」
「大体、16年の片想いだっけ?お前、産まれたばかりの赤ん坊が恋するのかよ」
私をバカにするように言う
「何よっアンタには わかんないよ」
話さなければ良かった
「わかりたくないね。その男もさ、お前のコト犬か猫みたいに思ってるだけだろう」
私の胸には
白崎への怒りが 込み上げる