Cherry
「彼女キレイな人だね」
無意識に
口が勝手にしゃべってた
ホントは彼女の事キレイなんて思わない
スタイルは良かったけど
目は小さいし
唇は分厚かった
「ほら、勉強に集中して」
みーくんは
頬杖ついてペンまわし してた
「看病に来てくれるって優しい人だね。それとも前の晩はお泊まりだったのかな?それで朝から一緒にいたの?」
急に
そんなコト言い出す私に
みーくんは少し驚いたように私を見たけど
「どうした?学校で何かあったのか?」
いつもの穏やかな優しい目で言った
「みーくんさ、お医者さんで仕事忙しいんだから、私なんか構わないで彼女のトコ行けばいいのに」
なぜか
私は笑顔でしゃべり続ける
「勉強なんて塾でも行けばいいんだし、別にみーくんがいなくても大丈夫だし」