Cherry


「触らないで」


みーくんの手を振り払う


「姫……」


胸がジリジリ焼けるみたいに痛い


「か…彼女いるのに他の女の子に優しくするのってサイテーだと思う」


どうしよう
止まらない
ホントはこんなコト言いたい訳じゃない


「ごめん」



みーくんは低い声で呟いた



私は みーくんの表情が見られなくて
うつむいてヒザの上でギュ……って手を握りしめた



「でも、オレの彼女のコトは姫には関係ないだろう」



―関係ない―



ズキン……
その一言は私の心をこなごなに砕いた



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