Cherry
「……そうだね……関係ないよね」
気まずい沈黙が部屋を包んだ
はぁ………
みーくんが深いため息をついた
「今日は帰るよ」
みーくんは立ち上がって部屋を出ていく
バタンッ
ドアが閉まる音が静かな部屋に響いた
ポタポタ……
ヒザの上で握りしめた手に涙が落ちる
「う……うう……」
次から次へと涙が止まらない
苦しい
あの日から
みーくんはあの女が好き
みーくんはあの女とキスする
みーくんはあの女と寝るんだ
みーくんはあの女のモノなんだ