LAST LOVER
[01]
打ちつける波の音が
絶え間なく聞こえてくる。
冷たい潮風を感じながら二人は海へきていた


「寒っ」

そう言う私に
賢斗は自分の着ていたコートを私に着せてくれた

「それにしても人少なくね?」

「そりゃ冬だもん。当たり前だよ。」

「まあな」

そんな他愛もない
話をしていた

二人は
砂浜を少し歩いた

「ここら辺で休む?」

ピンヒールできた美菜を気遣い、賢斗は言った

「うん」
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