Make my day
《キーンコーンカーンコーン》
休み時間の始まりのチャイムが鳴った。
私は、先生が教室から出て行くのを確認し、速後ろを向いた。
「晴海ちゃぁ~ん」
「日和ちゃぁ~ん」
手を組んで、天井に高く伸ばす。
私がそうやって伸びると、晴海ちゃんもつられて伸びた。
「疲れたねぇ…」
「本当だよ!何で、あのクソジジィの話し長いの?!」
「ね!?マジ、アリエンティ~」
『あはははは~~』
そんな感じで、私たちはいつも通りに話していた。
私は、教室をぐるぅ~っと見渡した。
ほとんど、初めて同じクラスになる人ばかりだ。
正直言って、クラス替えはちょっと不安だった。
ちゃんとクラスと馴染めるかな?とか…。
「ねぇ、このクラスってウケない?」
晴海ちゃんは、いきなり言った。
「な…何が!?」
「何か…なんとなく?」
なんとなく…ねぇ…。
私には、良く判らなかった。
そう…この時の私には、判るはずもなかった。
まだ…何も知らないのだから。
教室をもう1回見渡す。
「うおーー!!!また、同じクラスじゃん!!」
「お前と4年連続かよーー」
「んだと??」
とってもうるさそうな連中がいた。
今現在、うるさいけど。