インターネットラバー
「良かった…」

『何が?』

「ハゲでデブでオタクやったらどうしようかと…」

『失礼な…』

「ごめんごめん…ココは初めましてって言うとくべき?」

『初めまして…やなあ?』

「こういう流れってお決まりパターンやんね」

『な。笑』

とりあえず、想定してた最悪のパターンにならずに済んだことにホッとした。

電話と同じテンポで繋がる会話に驚きながら、白いダウンのポケットに手を入れてスタスタと歩き出すくろに着いていく。
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