夢からなるキミへ
第1章♪
*恋の始まり*
僕の名前はケイゴ。
20才で社会人2年目を迎えた。
上京して2年…相変わらず僕はまだ、この東京の空気になかなか慣れずにいた。
当初は憧れを抱いていたこの街も、今は人ばかりいて息も詰まるばかり…色んな意味で便利だが、色んな意味で不便でもある。
星の見えないこの空を見上げながら、似合わないスーツを着た僕は、まだまだ馴染めないこの街を歩いている。
『ふーっ、今日も残業で遅くなったなー』
僕は正直、毎日残業ばかりで心身ともに疲れていた。
『昨日もコンビニだったな…まあ、良いっか。自炊するの面倒臭いし』
僕は昨日に引き続き、今日も夕食を買うためにコンビニに入った。
『いらっしゃいませ〜』
僕が店に入ると昨日と同じ店員さんがレジにいた。
僕は周りを見ずにお弁当売り場に行った。
『う〜ん…何かこんな気分じゃないよな…これもなー…』
僕は一人でお弁当を迷いながら、選んでいた。