夢からなるキミへ
『うん、ありがとう』

僕は電話を切って、またうなされながら眠りについた。

熱があるせいか、変な夢を見たり、しんどくてなかなか熟睡出来ないまま、時間だけが過ぎて行った。

僕はふとインターホンが鳴っている事に気付いた。

時計を見ると、もう19時を回っていた。

『ヒロが来てくれたんだ』

僕は怠くてしんどい身体を起こし、玄関の扉を開けた。

すると、ドアの先にいたのはヒロではなくミズキだった。

『ミ、ミズキさん!?』

僕は驚いた。

『ケイゴ!?大丈夫?何か凄くしんどそうだし、顔赤いけど…』

ミズキは僕の顔をみるなり、心配そうだった。

『ちょ、ちょっと風邪ひいたみたいで…』

『だからか…。いつも会社帰りにコンビニの袋ぶら下げて、花屋の前を通るケイゴなのに、ここ2日間姿がなかったからちょっと気になったんだ』

ミズキは僕の部屋に来た理由を説明した。
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