夢からなるキミへ
『いえ、そんなに気にしないで下さい。おかげでミズキさんの大切なネックレスが見つかったんですし…僕は風邪ひいちゃったけど、全然良かったって思ってます』

僕はミズキが気にしないように、しんどい中精一杯笑顔を作った。

『ケイゴ…』

ミズキは僕を見つめて呟いた。

『ミズキさんはそのネックレスが見つかった時、凄く嬉しそうでした。よっぽど大切なネックレスなんですね』

僕がそう言うと、ミズキは何故か黙り込んでしまった。

『…ミズキさん!?』

僕は黙り込んでいるミズキを見つめた。

するとミズキは突然涙を零した。

『ミズキさん、どうかしました?大丈夫ですか?』

僕は突然のミズキの涙を見て、胸が締め付けられて痛かった。

『ケイゴ、ごめんね。突然泣いたりして…』

ミズキはそう言いながら、手で涙を拭った。

僕はそんなミズキの姿を見て、たまらなくなった。
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