夢からなるキミへ
『うん、ありがとうケイゴ。やっぱケイゴって優しいね』

ミズキはニコッと笑った。

『ほらやっぱりミズキさんは、笑ってる顔が1番似合ってる』

僕はミズキの笑顔を見て、何だか嬉しくなった。

『ありがとう。ケイゴ、もう寝なよ。風邪は寝なきゃ治らないんだから』

ミズキはそっと僕に布団をかけてくれた。

『うん、ありがとう』

僕は一言そう言って、目を閉じた。

目を閉じた僕には、何故かミズキの泣いている姿がずっとまぶたに焼き付いていた。

僕は知らず知らずミズキの事ばかり考えていた…。

そして僕は風邪薬が効いてきて、いつの間にか深い眠りへとついていた。

『ケイゴ…ケイゴ…』

僕はその声を聞いてふと目を覚ました。

そっと目を開けてみると、ヒロが僕の顔を覗き込んでいた。

『ケイゴ、大丈夫か?』

ヒロは僕の顔を見て心配そうだった。
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