夢からなるキミへ
『ねぇ、どんな感じ?似合ってる?』

ミズキは僕に感想を求めて来た。

『すごく似合ってます』

僕は正直に言った。

『良かった。本当にありがとうね、ケイゴ』

ミズキは笑顔でまた僕にお礼を言った。

そして僕たちはまた手を繋ぎ、スーパーへと向かった。

スーパーに着くと、僕がカゴを持ち、ミズキと二人で相談しながら品物を選んだ。

僕はこの時品物を選ぶミズキをじっと見ながら、何気ないこの時間が凄く幸せで、こんな幸せが一生続く事を刹那に願っていた。

『ねえ、ケイゴ。ケイゴったら…』

『えっ!?何ですか?』

『どうしたの?何かボケーとしてたけど…。ケイゴはカレーは甘口?辛口?どっちが良い?』

『えっと、辛い方が好きだけど…ミズキさんは?』

『あたしも辛口派。じゃあ、辛口で良いね』

ミズキはそう言って、僕の持つカゴに辛口のカレー粉の箱を入れた。
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