夢からなるキミへ
『リンちゃんのパパやママはいませんか〜』

ミズキはリンと手を繋ぎ、大声を出して捜し回った。

僕はミズキと二手に別れ、リンの親を捜し歩いた。

しばらく捜し歩いていると、キョロキョロしている一組の夫婦を見つけた。

僕はもしかして…と思いその夫婦に駆け寄った。

『もしかして、リンちゃんのご両親ですか?』

僕は夫婦に尋ねた。

『はい。リンを、リンを知ってるんですか?』

母親は凄く心配そうだった。

『やっぱり…リンちゃん迷子になって泣いてましたよ』

『リンはどこにいるんですか?』

母親にそう言われた僕は、今度はミズキを捜した。

そしてミズキを見つけ、リンは無事に両親に会うことが出来た。

『両親見つかって良かった』

リンが両親と会えた時の笑顔を見たミズキは、凄く嬉しそうだった。

そんなミズキの笑顔を見た僕も嬉しかった。

この時僕は、一つの笑顔からたくさんの笑顔が生まれる事を知ったのだった。
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